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"ブルボン"という言葉を聞いて



今、『ベルサイユのばら』の新作が上映されています。
我々の世代には、懐かしい作品です。

主役の一人が、マリー・アントワネット。
ブルボン王朝第5代のフランス国王、ルイ16世の奥さん。

映画を観たわたしは、「ブルボン」という言葉を聞くたびに、
“ブルボン種”という言葉が浮かんでいました。

ブルボン種は、コーヒーの品種のひとつです。
この品種は17世紀、当時フランス領だったブルボン島で発見されます。

この品種の樹から収穫されたコーヒーは、強い甘味を有していました。
その味は、多くの人に認められ、この樹は世界中で植えられていきました。

ただ、この“ブルボン種”の樹は、気候の変動や、病害虫の被害に弱く
育てにくいという側面がありました。

このため、多くの農園がより効率よく、育てやすい品種の樹に
植え替えを進めていきました。

いまや、ブルボン朝と同じく、近い将来、
ブルボン種のコーヒーは姿を消してしまうだろうと言われています。

しかし、この波に逆らって、
“ブルボン種”のコーヒーづくりを守りつづけるものがいます。

エルサルバドル ラ・レフォルマ農園のオーナー、
エドアルド・アルバレス氏です。

「あんな昔の品種にこだわっているなんて」
と、まわりのコーヒー生産者から言われつづけている彼は、
決してコーヒーの生産量を増やそうとしません。

自分の目の届く範囲で、ていねいにコーヒーづくりをおこないたいと
考えているからです。

約15年前、彼の考えに共感して取引がはじまったことを
『ベルサイユのばら』を観ながら、思い出しました。

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