20年以上、取引を続けているグァテマラ カペティロ農園。
オーナーはペドロ氏。彼は温暖化による影響に頭を悩ませていました。
この状況を前に、ペドロ氏はより標高の高いエリアで、コーヒー栽培をすることを決めました。
この場所は、平均気温が平地より低くなるため、
温暖化の影響を受けにくいからです。
問題は機械がもちこめないこと。
栽培から収穫、そして運搬まで、すべてが人間の手作業となります。
しかし、彼はより困難が大きい道を選びました。
平均気温の上昇が、“さび病”の発生率を高めたことも、彼の決断を後押ししました。
“さび病”とは植物がかかる病気です。たいへんつよい感染力をもちコーヒーの樹を枯らしてしまいます。
2024年度、グァテマラ国内で、この“さび病”が猛威をふるいました。
ペドロ氏が決断を下したこのエリアで栽培した生豆が、
わたしどもの元に届きました。生豆はひきしまっていて硬い。
美味しさの成分が豆のなかに凝縮されている証です。
焙煎した後、テイスティング。
レベルの高さに舌をまいてしまいました。
たいへんな苦労だっただろう、というぼくの言葉に、彼は答えました。
「自分たちの仕事に期待しつづけてくれる人がいるから、がんばれたんだ」
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