“ブルーマウンテン”は、日本で特に知名度がある銘柄ですが、
すべてが同じ品質というわけではありません。
「NO1」をトップに、「NO2」や「トリエイジ」などの名称で
ランクを分けられ、輸出されていきます。
日本ではこうしたことに目がいかず、
ただ名称だけが先行していた側面があります。
この“ブルーマウンテン”の産地、ジャマイカの生産者たちも、18世紀ごろに
品質の高いコーヒーを生み出すことができず苦しんでいた過去をもちます。
その苦難を乗り越えようと試行錯誤を重ねたすえに、ほかの産地国に先がけて、
“水洗式”という当時最新の精製方法をとりいれました。
その結果、“ブルーマウンテン”は、上質な甘みをもつコーヒーとして
日本でも高い人気を博するようになりました。
ただ現在、産地国では、より品質の高いコーヒーをつくりだそうと
考える人たちによって、コーヒーづくりの研究の速度を上げました。
こうした状況にもかかわらず、ジャマイカの多くの生産者たちからは、
「いままでどおりやっていればいい。変える必要はない」
という言葉を耳にします。
こうしたことから、ジャマイカ産のコーヒー選びは、
たいへん苦労しているというのが、本当のところです。
ただ、2024年。年末が近づこうとするこのタイミングで、
ふたつの農園がつくりだしたコーヒーと出会うことができました。
今、テスト焙煎を繰り返しながら、
魅力をもっとも引き出せる焙煎度合いをさぐっています。
ぜひ、ご期待ください。