一時期、令和の米騒動と言われていました。
我が家でも「スーパーに行っても米が買えない」と妻が大騒ぎしていましたが、
お米に限ったことではありません。
エチオピア産のコーヒーも手に入りにくくなっています。
こちらは現在も進行中です。
エチオピア産のコーヒーといってもピンとこない方も多いかもしれませんが、
わたしどもにとっては大問題。
この国のコーヒーは、強い特徴をもつからです。
フルーツのようなきりっとした酸味にくわえ、
ほのかに赤ワインを感じさせる香りをもちます。
単品でも楽しめますが、ブレンド銘柄をつくるときに特に活躍してくれます。
個性の強い老俳優のような役割を担ってくれるからです。
手に入れにくくなっているのは、国内に入荷していないからです。
エチオピアで収穫された生豆は日本へ運ばれる際、紅海を通ります。
この海を通る輸送船が、一部運行を停止しています。
パレスチナ自治区ガザの紛争によって、
航海中に攻撃されるおそれがあるためです。
問題解決の糸口は見えていません。
この状況はしばらくつづくものと思われます。
多くの関係者が頭を抱えているなか、
なんとかこのエチオピア産のコーヒーのひとつ
「エチオピア イルガチェフェ」を手に入れることができました。
うれしいことに最新のロットは、
ワインのような香りをより主張する名品にしあがっていました。
手に入れることができたのは、お客さまから長きにわたり
手をさしのべていただいたことによって築くことができた
取引先との「信用」があったからです。
いろいろな危機に直面するたびに、
みなさまのおかげで運営をつづけられていることに、
あらためて気づかされます。
言葉では言い尽くせませんが、心から感謝申し上げます。
おすすめ銘柄
「エチオピア イルガチェフェ」