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創業者・土居博司は言いました。
「赤に焦点をおけ」。

茶色ではありません。赤なのです。

焙煎する前の生豆は、乳白色をしています。
ここから火を通していくと、薄いきつね色へと変化していきます。
さらに焙煎をすすめていくと、茶色が濃くなっていきます。

通常、コーヒーを仕上げるタイミングは、
この茶色の濃淡を見て判断するのが一般的です。

しかし、父の考えはちがいました。

茶色のなかに赤みを残せと言うのです。
焙煎のなかで一瞬生まれるこの状態で仕上げたときこそ、
彼がもっともたいせつにしてきたコーヒーの甘みを引き出せると考えたからです。

ただ、この色合いは人の目でしかつかみとることはできません。
決まった時間で仕上げればいいというわけにはいきません。
手間はどうしてもかかります。

近頃は技術が進み、焙煎機もコンピューターが装備されているものが
多くなりました。焙煎度合いを機械が判断してくれるものも登場しているようです。
人の手間いらずです。

少しだけうらやましいなと思いつつ、わたしどもはこれからも
父から引き継いだこの面倒な焙煎の形を守りつづけていきたいと考えています。