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グァテマラ カペティロ農園オーナーのペドロ氏が土居珈琲に来ました。
コーヒー栽培における現地の情報を共有しました。

コーヒーは、気温上昇や降雨量の変化で、
2050年までに収穫量が半減すると言われています。

グァテマラも例外ではありません。
日本同様に、今年の夏はたいへん暑かったとのこと。

また、人手不足もなやましい問題です。完熟した実だけを収穫するためには、
人の目で確認し収穫する必要があります。

しかし、よりよい生活を求めて、産地国の若者の多くがアメリカに行ってしまう。
コーヒーの実が収穫されることがないまま、放置されている農園も
いくつかでてきているという。

このような問題に対してどのように対応しているのか、
ペドロ氏に聞きました。

ひとつは、機械の導入だと言います。

コーヒーの苗木を植えるためには穴を掘らなければなりません。
いままでは人力でこの穴を掘っていたのを、
ドリルが開発され、かなりの台数を導入したそうです。

ただ、すべての仕事を機械化することはしないと言う。

たとえば、大型の収穫機をつかえば仕事は楽になります。
問題は、樹をたたいて実を落とすと、どうしても未成熟な実が混ざってしまう。

「いいコーヒーをつくるためには、人がするべき仕事をちゃんと見極めること」
とペドロ氏は教えてくれました。

暗い話が多くなるなか、カペティロ農園には光もあります。
彼の息子さんは現在、農園をつごうと、アメリカで農業を学んでいるとのこと。

いっしょに来られていたペドロ氏の奥さまに聞きました。
「さびしくない?」
身がよじれるほどにさびしいという。コーヒーの勉強なんていいから、
いますぐグァテマラに帰ってきてほしいと言います。

彼女の言葉を聞きながら、ペドロ氏は複雑な表情をうかべていました。
どの国でも、夫婦の事情は同じですね。


あけましておめでとうございます。

ことし我が家では、長男が社会人となって旅立ちます。
家族いっしょに過ごすのは、最後の年となります。

新年1月1日に家族で食卓を囲みながら、妻がいう。
「こまったことがあったら、すぐ帰ってきなさい」

まだ、行ってもないのに、そういうこと言うのはやめなさい。