コーヒーのたてかた、最終回です。
実は、コーヒーがうまくたてられたかどうかは、見てわかります。
結論から言うと、ドリッパーのコーヒーの粉に、
きれいな長方形型の穴ができていれば合格です。
わたしどもは、これを“オバQの口”と呼んでいます。
コーヒーがうまくたてられたかどうかの分かれ道は、
粉にお湯が均一に当ったかどうかです。
最初の第一投のお湯を、粉の中心部から「の」の字を書くように落とします。
すると、おまんじゅうのように、むくむくとコーヒーの粉がふくらみます。
そして、ここからすり鉢状に落ち込んでいきます。
このとき、周辺にできたコーヒーの粉の層を、お湯でくずさないこと。
これがとてもたいせつです。
周辺部分にできた粉の層の上から下までお湯がとおることで、
均一に成分が抽出されるからです。
最初と同じように、真ん中部分から「の」の字を描くように、
お湯を注いでください。
3から4回で、ご希望の量のコーヒーが、
サーバーに落ちるようお湯を調整します。
ドリッパーの粉の真ん中に、きれいな長方形の穴ができていれば、最高です。
逆に、どちらかにかたよっている穴になっているのであれば
成分の抽出にかたよりがあったことになります。
うまくできなかったとしてもご安心ください。
大きな声では言えませんがきれいな長方形の穴ができるのは、
わたしも10回に2回くらいです。
グァテマラ カペティロ農園オーナー・ペドロが来日。
土居珈琲に来るという。
待ち合わせの時間になっても、やってこない。
なにか、トラブルでもあったのか?
待ち合わせの時間から遅れること、1時間。
ペドロは、奥さまをつれてやってきた。
「大丈夫?なにかトラブルでもあったのか?」
と聞く私。
「ほんとうにすまない。
大阪についたとたん、妻がショッピングしたいと言い出して…」
心配しないで。
どこの国も、家庭の事情は似てるものなのだから…。