フランスの街を散策していたときのこと。
ケーキ屋のショーウィンドウに置かれているマカロンが目に入りました。
はじめて目にする丸い形。
ピンクや青や黄色など派手な彩りに大きな期待を持ちました。
しかし、口にした瞬間、期待は失望に変わりました。
頭を突き刺すような強い甘み。次の手が伸びません。
「こりゃ、甘すぎるよ…」
そのとき感じたぼくの正直な感想です。
あれから10年以上が経ちました。
気がつくと、当時はめずらしかったマカロンも、
日本の百貨店などに、当たり前に置かれるようになりました。
先日、マカロンを買う行列ができていました。
昔の記憶から、なかなか手が伸びませんでしたが、
好奇心に勝てず、あらためてマカロンを購入することに。
驚きました。フランスで口にしたものとは別物だったからです。
感じたのは、和菓子がもつようなやさしい甘み。外側のサクサクした歯触りと、
甘みが口のなかで見事に調和するではありませんか。
つくり手の努力と研究によって、
マカロンは最上級のスイーツに更新されていたのです。
思い込みにとらわれる自分の不勉強を恥じながら、
このマカロンに合うコーヒーを考えてみました。
ぼくのお気に入りは、「ホンジュラス レイナ・クラロス農園」。
キャラメルのような甘み。
フレッシュなオレンジを思わせるエレガントな酸味。
後に残る紅茶のような華やかな香りをもつこの銘柄は、
マカロンのやさしい甘みと相性のよさを感じたからです。
レイナ・クラロス農園のオーナーは女性。
買い付けた理由が、どこか優しさを感じさせてくれる
甘みをもっていたことだと、あらためて思い出しました。
「ホンジュラス レイナ・クラロス農園」の詳細はこちら
※完売しました
坐骨神経痛になってから一年。
腰に違和感が走ると、あの恐怖の日々が頭をよぎります。
同年代の友人に会うたびに、ぼくが坐骨神経痛の恐怖を語るため、
全員が運動をはじめるなど、予防に走るようになりました。
みなさんも、ぜひお気をつけください。
もう、ほんとにしゃれなく痛いんだからっ!