先日、妻がカヌレを買ってきました。
このスイーツに合うコーヒーをたててほしいと言います。
ぼくは、はじめて口にしたカヌレの食感に
おどろきをおぼえました。
カヌレは、フランスで生まれた小さなケーキです。
キャラメル色に焼き上げられた外側はカリッとしていますが、
中はしっとりとしているのです。
また、独特な風味もおもしろい。
使う材料はシンプルですが、キャラメルのような濃厚な香りと、
ほんのりとバニラやラム酒の風味が、口の中に広がります。
このカヌレの香りに相性が良い銘柄は、
なにがあるだろうと考え、試行錯誤してみました。
ぼくが、一番相性が良いと思ったのは
「パプアニューギニア バロイダ農園 ハニーロット」です。
このコーヒーは、「ハニー製法」という特別な製法で
つくられたものです。
果実から取り出した生豆には、“ミューシレージ”と呼ばれる
粘着質がついています。通常は、この“ミューシレージ”は、
すみやかにとりのぞかれますが、このコーヒーは、
あえて残したまま、太陽の光に当てて乾燥させます。
結果、この銘柄にワインを感じさせる香りを持たせることに
成功しています。
問題は、“ミューシレージ”は腐敗するスピードがはやまるため、
通常よりもつくり手にかかる手間がぼうだいにかかること。
カヌレに含まれるラム酒の香りと、この銘柄がもつ
ワインのような香りは相性が良く、妻もよろこんでくれました。
なんとか、家族の前で面目をたもつことができたと、
個人的には思っています。
「パプアニューギニア バロイダ農園 ハニーロット」の詳細はこちら
※完売しました