先日、あるお客さまから「ハワイコナの価格、どうしてこんなに上がったの?」とご質問をいただきました。
2021年においては、環境の変動によって世界的に生豆の価格が上がっています。特に上昇の幅が大きいのが、ハワイ産のものです。
ハワイ島は、島の面積が小さいため、樹の作付け本数にも限界があり、もともとそれほど多くの生豆を収穫することはできません。
問題は、コロナによって生産量が激減。そのことに加え、収穫されたコーヒーのほとんどが、アメリカ本国の消費分として押さえられていることです。
標高の高いエリアで収穫された品質の高いものは、とくに少量であることから、取り合いの状況になっています。
これらの状況が重なり価格が暴騰。この高値は、いままで見たことがないものになっています。
今後どう動くかは、だれもわかっていません。
この状況のなかでわたしどもが選ぶ道は2つありました。
ひとつは売値から考えて、妥協し、昨年度収穫された倉庫で在庫されていたものなどを買い付け、お客さまにご案内すること。
もうひとつが、価格を見ずに、当年に収穫されたものから、自分自身が自信をもってお客さまにご提案できるものを買付けることです。
わたしどもは、後者の選択をしました。
それなりの品質の豆を仕入れながら、口先で「これは最高のものです」と言うのは、創業者である土居博司が最も嫌ったことだからです。
「品質に対して妥協しない」
このことこそが、私どもが40年以上守りつづけ、これからも変わることがないお客さまとの約束です。