ブルーマウンテンは、日本で知名度が高いコーヒーですが、
焙煎するものにとっては、てごわい相手です。
他の豆にはない特徴をもつからです。
焙煎時、釜から出した豆は、冷却皿にのせ、
風に当てることで熱を下げていきます。
「ブルーマウンテン」だけが、冷えていく間に、豆の色が変化するのです。
このようなことは、ほかのコーヒー豆にはありません。
ですから、焙煎士は、冷えた後の豆の色をイメージしながら
仕上げていく必要があります。
これができるようになるためには、経験と訓練を重ねるしかありません。
今日も目の前に、「ブルーマウンテン」の生豆が置かれています。
緊張とともに、腕がなります。