コーヒー産地国として知名度が高いグァテマラ。今回はグァテマラでもアンティグア地区を訪れました。アンティグア地区は、3つの火山に囲まれ、グァテマラ国内でも最高品質のコーヒーがとれる産地として知られています。実際各国のコーヒーのバイヤーたちが集まる場所です。
ユネスコは、このアンティグア地区を世界遺産に登録しており、街の中は教会・修道院など歴史ある建造物が残る街並みとなっています。スペインのバロック建築によって建てられた建物はすべてが特徴的で美しい。また、このアンティグア地区はおいしいレストランが数多く存在しています。南米料理をはじめ中華料理など多国籍な料理店がのきをならべており、「食」に困ることがない素敵な場所です。
今回訪問した農園のひとつが「カペティロ農園」。この農園は200年近い運営実績をもちます。農園は、山のなかに位置するのですが、その大きさは非常に広大。じっさいに農園に足を踏み入れて驚いたのは、山のなかのコーヒーの樹を植えているエリアが農園関係者でないとたどりつけない場所にあることです。農園内をジープで案内してもらったのですが、山のなかの道無き道を走りながらの案内は、コーヒー農園視察というよりも、秘境探検といったよそおいでした。
細い山道を車にゆられながら、標高2000m地点を超えると、どんどん気温が下がってきます。目の前の景色は、霧がかかってくる。その景色は幻想的でもありました。
そんな幻想的な大自然の景色を観ながら、いきなり目の前にひろがる景色は、栽培方法やコーヒーの樹の品種の違いなどによって、美しく区画分けされた、数多くのコーヒーの樹でした。
大自然のなかで、人間の手によって丁寧に栽培されたコーヒーの樹が並ぶその風景の美しさは、息をのむほど。山の頂上付近の火山灰土壌の大自然のなか、丁寧に栽培されたコーヒーの樹が立ち並ぶ農園の在り方の「美しさ」に心を奪われ、この農園の銘柄を買い付けることを決めました。
世界遺産の場所に存在するコーヒー農園は、品質の高い銘柄を選ぶ基準として、農園の在り方の「美しさ」があるということを、あらためて教えてくれたのでした。