小さな焙煎 土居珈琲

土居陽介の『お客さまに会いに行きました』

コーヒーをお客さまが楽しむ時間、そして共に過ごす毎日。そこには、そのお客さまだけの「物語」があります。

創業110年の鉱泉を営われている後藤昇さま。ご自身のコーヒーの楽しみかたなど、貴重なお話をお聞かせいただきました
創業110年の鉱泉を営われている後藤昇さま。ご自身が考えるコーヒーの楽しみかたなど、貴重なお話をお聞かせいただきました
第二十一回
後藤 昇さま(秋田県横手市)

本日お話をお聞かせいただくのは、後藤さまご夫妻です。
お住まいの秋田県にやってまいりました。
後藤さまは、創業から110年つづく『戸波鉱泉』を経営されています。

2020年からご縁をいただいております。まず、きっかけをお聞かせください。

かみさんが、土居珈琲さんを見つけた。いろんな情報を調べて選んでくるのは、かみさんなんですよ。彼女が選んだコーヒーを淹れるというぼくの役割。

はじめてコーヒーを飲んだのは、いつだったのですか?

学生のときから。そのときはただ、粉を買ってきて普通に淹れてただけ。今は、スペシャリティコーヒーを各地から取り寄せて、自分で挽いて淹れている。すごい幸せ。食後にコーヒーをたてることが習慣になっている。1日3回は飲んでますね。

全国からおいしいもの、取り寄せてます。

インターネットでコーヒー以外のものを取り寄せることも多いのですか?

かみさんが食通だから。全国のおいしいものを取り寄せてます。食材から調味料までいろんなものを。

かみさんは、おいしいものを見つける嗅覚がすごいんですよ。有名なものも取り寄せたりしますが、まだ一般には知られていないものも多くて。

彼女が選んだ何ヶ月後かにテレビで取りあげられることが本当に多い。びっくりする。

すごい目利きですね。

「食事の内容や楽しむシチュエーションで、コーヒーを選ぶのが楽しい」後藤さま談
「食事の内容や楽しむシチュエーションで、コーヒーを選ぶのが楽しい」後藤さま談

焙煎は変えないでほしい。

コーヒーも全国から取り寄せているのでしょうか?

そうです。ひとつのコーヒーだけを取り寄せているわけではないです。「こういうシチュエーションでは、ここのコーヒーが飲みたい」、「今日の食事の後は、こっちのコーヒーを飲もう」というのが僕のなかである。それぞれのコーヒーで良いところがちがう。そのちがいを楽しんでいます。

ただ、淹れ方がむずかしい銘柄もあって、それは旦那しか淹れられない。わたしが淹れても美味しくたてられるのが、土居さんのコーヒー。だから、焙煎の仕方は変えないでほしいなって思います。

励みになります。

土居さんは、毎月いろんなコーヒーを提案してくれるので、いつも地球儀をみながらその国々のコーヒーを楽しんでいます。「手と手」は、本当に意義があると思いますよ。 おかげで楽しんでいます、コーヒーを。本当に。

ありがとうございます。もしよろしければ、コーヒーを淹れるところを見せていただくことはできますか?

アドバイスがあったら教えてください。

喜んで。

後藤 昇さまが営まれる鉱泉「戸波鉱泉」はこちらから

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