小さな焙煎 土居珈琲

土居陽介の『お客さまに会いに行きました』

コーヒーをお客さまが楽しむ時間、そして共に過ごす毎日。そこには、そのお客さまだけの「物語」があります。

キャンプをしながらコーヒーを飲みたい。そう思ったんです(春原さま 談)
キャンプをしながらコーヒーを飲みたい。そう思ったんです(春原さま 談)
第十七回
春原 慎さま(長野県上田市)

「お客さまに会いに行きました」。本日、お話をお聞かせいただくのは、春原慎さまです。お住まいの長野県上田市にやってまいりました。

「キャンプしながらコーヒーでも飲みたい」そう思ったんです。

「お客さまに会いに行きました」で、長野県は初めて訪れました。

山と田んぼ、畑が多い。ですからキャンプや登山が楽しめます。また、別所温泉、千曲温泉が有名なんですよ。

春原さまは、どういったきっかけで、わたくしどもを知っていただいたのでしょうか?

最近になって、「キャンプしながらコーヒーでも飲みたい」そう思ったんです。それがきっかけになって、土居珈琲さんを見つけました。調べるといろんな人が、「豆の大きさがそろっている」、「焙煎がすごくいい」と言っている。これは頼んでみようと思って。最初に「インドネシア マンデリン」を注文しました。他とはちがいました。本当においしくてびっくりしました。

最初にインドネシア産のコーヒーをお選びいただくのは、めずらしいですね。

高校生の頃、家族でコーヒー専門店に行ったんです。そこで初めて「マンデリン」を口にした。それがおいしかったという記憶にあったんです。

今現在のお仕事にまつわるお話について、幅広い話をお聞かせいただきました。
今現在のお仕事にまつわるお話について、幅広い話をお聞かせいただきました

いろんな仕組みをつくっていくことが大事です。

キャンプはよく行かれるのでしょうか?

それがなかなか行けなくて・・・。建物に使われる銅や鉄骨をつくる仕事をしているのですが、いま注文が多くて忙しい。下手すると土日も仕事をしなくてはいけないこともあって、なかなか行けない。買った道具も、そのままになっている状態です(笑)。

お仕事で一番大変なことは何ですか?

今年は猛暑でした。塗装なんかは外でやらなくてはいけない。今年は外で仕事をするのが大変でした。焙煎の現場も、すごく暑そうですね。

ものすごく暑いです。300度のストーブをたいているみたいなものですから。

そのなかで、焙煎をやっているという文章をニュースレターで読んで、自分も頑張らなきゃいけないと思いました。

光栄です。資材は、どうなのでしょうか?品不足とお聞きしますが。

価格が高騰していますね。ですから、加工をするうえで失敗ができません。鉄骨の切断は、ちょっと計算が狂うと1本ダメになってしまいますから。

人員の問題はいかがでしょうか?

どこも同じだとは思いますが、若い人がいない。経験はなくても、一生懸命やってくれて元気な人がいたらいいなと、いつも思います。

どういった形でカバーなさっているのですか?

回転を速くする。そのためには、今やっていることのスピードを上げなくてはいけません。だから、よく周りを見て、先回りして動いていく。そのためにはいろんな仕組みをつくっていくことが大事です。

コーヒーは特別なものなのです。

お気に入りのコーヒーの楽しみ方はございますか。

山の中腹まで歩いて、ガスのレギュレーターでお湯を沸かして、その間に粉に挽いて、コーヒーをたてて飲む。このシチュエーションに、とても憧れていまして。わたしにとってコーヒーは特別なものなのです。それを楽しみながら、落ち着く時間が欲しいなと。

どれくらいの頻度でコーヒーを飲まれているのでしょうか?

1週間に2回か3回くらい。最近は、水出しコーヒーにして楽しんでいます。ただ、難しいですね。グラム数をまちがえたりすると、薄くなってしまう。

ご満足いただけているようで、安心しました。

母も好きなので、よく一緒に飲んでいるんですよ。土居さんのつくるコーヒーは、すごくいい豆を使っているし、選別もきちんとされている。いいものだっていうのがわかる。だから、浮気しても、土居珈琲さんに戻ってしまいますね。

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